<身振りの歌遊び1>
詞:林 尚美 曲:上田 浩司
雨が降っているとき、雨のしずくを手で受けたらツンツンつつかれたみたいな 感じがしたよ。傘をさして雨の中を歩いてみよう。
(歌 詞)
ポツポツ ポツポツ 雨が降る 手のひらつつく しずくちゃん
傘の上で 踊ってる 地面の上で はねている
ポツポツ ポツポツ 雨が降る 葉っぱもつつく しずくちゃん
葉っぱの先から こぼれおち 水たまりのなかに とびこんだ
ジャブ~ン
伴奏音源



・雨が降る様子を体で感じようという手遊びで す。
・静かな雨か? 大粒の雨か?
・テンポや動作の大きさで雨の様子を表現してみましょう!
<コラム>
視覚障がいの子どもは雨をどう感じるのだろう?と考えました。手話などでは手のひらを下にして胸のあたりから下に下げて降っている様子を表現しますが、それって、とても視覚的な捉えですよね。視覚障がいの子たちは自分の体に雨のしずくがあたる感触で雨を感じるのではないかと思うのです。そういう感じを表現したくて、「ポツポツ」は、手のひらをひろげて雨のしずくを受け止める動作にしました。
梅雨の頃、音楽の授業のたびにこの歌を取り上げていました。数回目の授業の時、椅子に着席した勝俊くんが自分の手のひらをニコニコしながらつついていたのです。勝俊くんは発声言語もほとんど無く、限られた身振りサインでのコミュニケーションをしている子でした。その勝俊くんが自分から「今日もこれだよね?」とでも言うように、自ら動作して表現してくれたことは、とてもうれしいことでした。