<卒業の歌3>詞・曲:林 尚美
卒業は、新たな旅立ち。その期待と喜びをこめて元気に歌おう!
卒業を祝う会などで歌うイメージで、ポップな歌にしました。ギターの伴奏もとっても合いますよ!
(歌詞)
思い出たくさん詰まった教室に さよならするよ
ここでもらった笑顔や勇気 ずっとずっと忘れないよ
自分を信じ 明日を信じ 毎日を過ごしてきたんだ
友だちがいたから がんばれた 奇跡がいくつも起こったよ
卒業 今 翼をひろげ 新しい扉を開けて 飛び立っていくんだ
卒業 今 旅立ちの時 心ときめく明日がきっと待っている
確かに楽しいことばかりじゃなかったけれど 後悔はないよ
流した涙や汗だって ずっとずっと忘れないよ
自分を信じ 明日を信じ 毎日を過ごしてきたんだ
苦しさや悲しさを越えたからこそ 奇跡がいくつも起こったよ
卒業 今 翼をひろげ 新しい扉を開けて 飛び立っていくんだ
卒業 今 旅立ちの時 心ときめく明日がきっと待っている
卒業 今 翼をひろげ 新しい扉を開けて 飛び立っていくんだ
卒業 今 旅立ちの時 心ときめく明日がきっと待っている
伴奏音源
*歌は卒業おめでとう会にみんなで歌った時の音源です。
ピアノは全盲の男の子が自分でアレンジして弾いてくれているので、楽譜とは違っています。



・8ビートです。モンキータンバリンやカホン などのリズム楽器、ギターの伴奏なども是非加え、バンド風に歌ってください。
<コラム>
晴彦くんは水頭症。足下も不安定で、物に捕まって歩きます。食べたものが気管の方に入ってしまう誤嚥の傾向もあり、食事にも注意が必要でした。中学部3年生になり、秋には修学旅行に行くことになっています。夜間には酸素の吸入も必要なため、お母さんも一緒に旅行について行ってもらうことで、計画を進めました。体調が落ちたら不参加もありとの心配もあったのですが、体調を維持し、参加することができました。晴彦くんは友だちが楽しそうにしている姿を見るのが大好き!自分は車いすでの移動でしたが、一緒に路線バスに乗ったり、公園に行ったり、宿泊のホテルでは部屋の鍵をしっかり持って鍵当番をしたりと、本当に 楽しい旅行になりました。2泊して、帰宅する日の朝、駅に向かうバスの中で晴彦くんに「楽しかったね!泊まったホテルにサヨナラだね。」と声をかけたら、 とてもあわてふためいた表情になり、ホテルに向かって手をかざしたのです。晴彦くんは、友だちと一緒でとても楽しい時間がまだまだずっと続くと思っていたのでしょう。体力や体のケアのことで色々心配があったのに、本当に元気に参加出来たのは、晴彦くんが友だちと一緒にいることを心から楽しんでいたからだと思います。ずっと学校生活を共にしてきた仲間だからこそ、ずっと続いて欲しい楽しい旅行になったのです。
「友だちがいたからがんばれた 奇跡がいくつも起こったよ」これは、本当に私が見てきたこと。医学的には絶対に無理と言われたことが友だちの力、教育の力でことごとく覆されていく姿を、本当にいくつも見させてもらいました。晴彦くんの学年が中学部を卒業するとき、私もこの学校を去ることになり、この歌は私の卒業ソングでもあります。