雨の音

<レインスティック>詞・曲 林 尚美

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美術の時間に、ペットボトルを3本つなげて中にペットボトルの切れ端を 細かく切って入れ、雨の降る音がする楽器を自分たちで作りました。しとしと降る雨のような音がするように、優しく振りながら歌ってください。

(歌 詞)
聞こえる聞こえる雨の音 葉っぱも地面もぬれている
虹のかけらを集め たような あじさいの花が咲いている
聞こえる聞こえる雨の音 道の端っこ水たまり
水に映った僕の顔 まあるい輪っかが消してゆく
ピシャピシャピシャピシャ水たまり  ピシャピシャピシャピシャ長靴で
ピシャピシャピシャピシャ歩いたら  ピシャピシャピシャピシャ バシャーン!

聞こえる聞こえる雨の音 傘にあたってはじけてる
葉っぱのかげを覗いたら カタツムリを見つけたよ
聞こえる聞こえる雨の音 だんだん小さくなってゆく
雲の隙間から陽がさして 大きな虹がかかったよ
ピシャピシャピシャピシャ水たまり  ピシャピシャピシャピシャ長靴で
ピシャピシャピシャピシャ歩いたら  ピシャピシャピシャピシャ バシャーン!

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・持っているレインスティックを、前半は上に腕を伸ばし、左右に大きく、ゆったり振る動き、後半(ピシャピシャから)は縦にシャキッと振る動きです。歌に合わせて、その動作を切り替えることがポイントです。大きな動作で優しい音を出したいために、ペットボトルを3つつなげて、長い楽器にしました。
・動作が変わることで、音も変わります。雨の音を思い浮かべてその音の違いを楽しんでください。

<コラム>

勝くんは力の加減が難しく、つい、なんでも力が入ってしまいます。音楽の時間に楽器を使うときも、ちょっと乱暴…。ガチャガチャと慌ただしく大きな音を出してします。この雨音スティックはゆっくり振らないと雨の音にならないので、どうやったらそのことが伝わるだろう?と考えていました。そんなとき、健一く んは雨音スティックの真ん中を持って頭の上に掲げ、孤を描くようにゆっくり振って音を出し始めました。そうか!こうやって音を出せば、優しい雨の音になるね!健一くんの真似をしてみんなが虹を描くみたいに振ったら、ほら、しとしと雨の音になりましたよ!
はじめはガチャガチャの音だった勝くんも繰り返すうちに優しい音が出せるようになりました。
動作としては、「ゆっくり」「おおきく」というのは難しいです。力の加減を連続的にし続けなくてはいけないからです。歌に合わせること、頭の上で振ると通り道が長くなることで必然的に大きなゆっくりした動きを引き出すことができます。このように自分の体をコントロールする体験を持つことが、日常の動作の中でも活きて、穏やかでなめらかな体の動きを身につけることにつながります。