<和太鼓>

和太鼓の音は全身に響き渡ります。子どもたちもこの音が大好きですね。一つひとつは簡単なフレーズでも、組み合わせたり、何人もで叩いたりすると、とても迫力ある演奏になります。
どどんがどん 音源

どどんがどんⅣ 音源

・ ふたつのパターンを出してみました。「どん」「どこどこ」「どこーん」「どんどこ」などのパターンを組み合わせて繰り返していくことで、和太鼓らしい演奏になります。ここに示したパターンだけでなく、色々工夫してください。そして、子どもたちのスキルに合わせて難易度を上げていってください。
・バチは叩いている時だけでなく、次の音につなぐ間、習字のように、宙で動きがつながっていきます。その動きの波の寄せ方、引き方、大小などが表現となっていきます。それを意識して盛り上がりを工夫しましょう。
・締太鼓で基本のリズム「とんとこ とんとこ」を刻んでおき、そこに大きな和太鼓のリズムをのせていくと、くずれずにまとまります。一定のリズムが刻めるリズム感の良い子ども、もしくは教員が叩くと良いでしょう。
・片方のバチだけで叩いてしまったり、両手で一緒に叩いてしまったり…。左右の叩き分けを意識させたい場合には、バチの先の方に青テープ、赤テープをそれぞれ巻いておき、歌詞の上の青丸、赤丸と対応させるようにします。利き手によって、左右どちらになるかが変わります。はじめの音(青丸)を利き手にすると良いです。
・和太鼓の置き方も体の大きさや叩きやすさなどで工夫します。はじめはイラストのように下に向かって叩く方が力も入ります。慣れてきたら面を立てて正面で叩くことも体験して欲しいです。
・肢体不自由などで、手でバチを持って繰り返し叩くのが難しい時、このような工夫をしてみました。和太鼓の周に紐をかけ、ゴムに木玉を通したものを渡します。写真は真ん中に引っ張りやすいバーもつけていますが、木玉だけの方が持ちやすい場合は、バーをつけなくても良いです。木玉もしくはバーを持って引っ張り、放すと「ドドン!」と鳴ります。車椅子に乗ったままでも、高さや角度を変えれば大丈夫!引っ張って、ためてためて…思い切り鳴らしてくれる子も。自分で鳴らせると楽しいです。